内観の知識

「思い込み」とは?なぜ「思い込み」で人生がうまくいかないの?よくある思い込みとは?

 

人は何かしらの「思い込み」をもって生きています。

思い込みによっては、人生がうまくいかなかったり、生き辛い原因となってしまいます。

 

その理由やよくある思い込みなどについて解説します。

 

思い込みとは?⇒信じこむこと

思い込みとは「信じこむこと」です。

深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「―の強いやつ」

参考: goo国語辞書

 

「信じている」だけで、「事実」かどうかはまた別の話です。

信じる気持ちは悪くはないのですが、「うまくいかない思い込み」があると苦しみや生き辛さにつながってしまいます。

 

「うまくいかない思い込み」によって以下のようなデメリットがあります。

  • 物事を正しく解釈できなくなる
  • ネガティブな気持ちを起こしやすい
  • 考え方・物事のとらえ方が人とズレていてトラブルを起こしやすい

 

ちなみに似た言葉としては「先入観」があります。

「先入観」は、前もって抱いている固定観念のことです。

 

自分が「(本当はそれ以外にあるのに)そうだと思っている」という点でこちらも内観ポイントです。

 

人は「思い込み」どおりの行動をとる

人は「思い込み」どおりの行動をとります。

 

「私が○○をできるわけない」と思っていると、そもそも挑戦しようとしません。

「私にはDVする彼氏がお似合いだ」と思っていれば、DV気質のパートナーを選んでしまいます。

 

素敵な出会いやチャンスがあっても自分にはもったいない気がしてアプローチできないのです。

その結果、思い込みどおりの人生を生きることになります。

 

脳の性質で「思い込み」はより強固になる

脳の性質で「思い込み」はより強固なものとなりやすいのです。

脳は自分の興味・関心のある情報など「脳が必要だと思う情報だけ」をピックアップしています。

 

もしも「私はいつも失敗する」という思い込みで、

脳がその設定を受け入れてしまうと失敗するための情報を日々の生活でピックアップします。

 

そして思い込みどおり無事(?)失敗し、

さらに思い込みが強化されるループとなりやすいのです。

 

「うまくいかない思い込み」にもメリットがある

「うまくいかない思い込み」にも実はメリットは存在します。

 

うまくいかない方が都合の良い部分があるのです。

いくつかご紹介します。

「思い込み」で自分を守っていたから

「思い込み」で自分自身を守っていることもあります。

 

「結婚したら両親みたいに不仲になる」という思い込みがあれば、結婚相手との不仲から自分を守るために結婚自体を避けることがあります。

思い込みによって、結婚はできなくとも結婚相手との不仲から自分を守ってくれています。

 

「お金をもったら不幸になる」という思い込みなら、お金には恵まれなくとも「不幸」から自分を守ろうとしているのです。

 

もちろん「思い込み」ですから、それが事実・真実かは別の話です。

 

事実を見なくてよいから

「思い込み」は「事実」とはことなります。

事実をみてあなたが解釈してしまっていることがあるのです。

 

色眼鏡をつけたまま生きているようなもので、正しく世界を認識できていません。

(人間なにかしらの色眼鏡はもっているんですけどね)

それにより人生が停滞しているような出来事にハマってしまいやすいです。

 

色眼鏡はずせばいいだけ、といえばそうなのですが、、、

自分の弱さ・コンプレックス・トラウマなどに部分に目を向けることとなるため嫌な作業なのです。

「事実」を見なければ、この嫌な作業をしなくて良いですからね。

 

「認知の歪み」も思い込みがもとになる

「認知の歪み」とは心理学などで使われる言葉です。

これは思い込みによって物事を正しく解釈できなくなる現象です。

 

自分の気持ちが不安になったりイライラしたり、ネガティブになりやすく、生き辛さを抱える原因のひとつです。

 

認知の歪みには以下の種類があります。

白黒思考 善悪、0か100かという極端なとらえ方。完璧主義。
過度な一般化 1、2度の出来事を「いつも」と思い込み、気にしてしまう。
心のフィルター 物事の否定的な部分ばかりに目がいき、それを全てだと思ってしまう。肯定的な部分は偶然だと悲観的にとらえてしまう。
マイナス化思考 何でもないこと・良いことを悪いことに置き換えてしまう。
結論の飛躍 十分な根拠がないまま悪い方向に結論を出してしまう。「心の読みすぎ」と「先読みの誤り」がある、
拡大(過小)解釈 失敗・弱みについては「向いてない」など過大に考え、成功・強みについては「このくらい当たり前」と過少に考えること。
感情的決めつけ 理性でなく自分の感情を根拠に物事を判断する。
べき思考 自分や他人に「~すべき」「こうでないといけない」などの自己基準を満たないものは「ダメ」だと感じてしまう。
レッテル貼り 他人や物事に極度にレッテルをはり、それ以外が見えなくなる。
個人化 自分と関係ないことも自分に責任があると関連づけてしまう。

 

よくある思い込み

たとえば以下のような思い込みはよくある思い込みです。

  • 自分はダメだ
  • 自分には無理
  • 普通はこうするべき
  • 幸せになってはいけないんじゃないか
  • お金を持ったら良くないことが起こる など

 

ちなみに「自分はできる」「私はいつもうまくいく」なども思い込みといえば思い込みです。

人間ですから常にそんな状態なんてありえないですからね。

 

ですが、前向きな思い込みは人生をより前向きなものにしていきます。

上記で説明した「思い込みどおりの行動をとる」や「脳の性質で思い込みが強化されていく」ことになるからです。

 

思い込みをはずすには?

思い込みをはずすには、まずは自分がどんな思い込みを持っているか知ることです。

自分の考え方のクセに気付いて、それが「思い込み」であると認識していきます。

 

おすすめなのはノート・スマホに自分の感じていることなどを書きだすことです。

客観的に文字としてみることで「思い込み」を見つけやすくなります。

 

その思い込みを作ってしまった原因の事柄を思い出して、「事実」と「思い込み」が違うと再認識するのも良いですね。

 

そのためもまずは自分の内側と向き合っていく「内観」が大切です。

内観については他の記事でも解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪

内観とは?どんなやり方がある?1人で気軽にやる方法も解説! 

 

それでは今回は以上とします!

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