内面の声は2つに分類できます。
それは、「心の声」と「頭(思考の声)」です。
心の声:沸き上がるような思い、本心
頭(思考)の声:知識や経験をもとにした「こうすべき」などの声
それぞれ解説していきます。
心の声とは
「心の声」とは、
- 本心、本音
- 沸き上がるように感じる想い
- 「こうしたい」「こうありたい」など
本音にも”気付きやすい/にくい”ものがあります。
世間の”そうあるべき”や自分の”思い込み”からはずれている場合は気付きにくいです。
たとえばこんな思い込みです。
- 年齢的に
- 正社員でいるべき
- 安定した職につくべき
- 目立ってはいけない
- 普通はこうだよね など
これらのことは頭(思考)の声になります。
また、他者から否定されたときのショック度合いが大きいものは自己防衛的に心の声を分からなくさせることがあります。
頭(思考)の声とは
「頭(思考)の声」とは、
- 損得勘定
- 見栄
- 親の価値観
- 思い込みや固定概念
- 他者からの評価、期待
- 社会的な規範やルール、法律、世間の価値観
- 「こうすべき」「こうせねば」「こうあるべき」 など
頭(思考)の声は社会で生きていく上では必要な場面も。
ただし、縛られて心の声が分からなくなると辛さや停滞感を生み出すことになってしまうのです。
「思考の声」なのに「心の声」だと勘違いしてしまうことも多いですよ。
心の声を聞かないとどうなる?
心の声を聞かなかった結果は人それぞれ。
人生の停滞感を感じたり、メンタル不調になったり、爆発して周りにぶつけて人間関係がこじれたりします。
よくある死ぬ前に後悔することも心の声を聞かないことも入っています。。
心の声を無視した死ぬ前の後悔
- 他人の目を気にしすぎた
- リスクを恐れずいろいろ挑戦すればよかった
- 自分の情熱に従って生きるべきだった
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 幸せを諦めなければよかった など
自分が我慢していると
気づかないところで周りにも強要していたり、
自分のイライラがにじみ出てしまうことで周りに影響がでることもあります。
(ママが自己犠牲でイライラしているとお子さんがメンタル不調になる、ということもあるようです)
心の声がわからなくなる原因3選
大人になるにつれて心の声は分からなくなる要素が多くなります。
その理由は、我慢・自己犠牲、自分よりも他の事を優先しなければならない場面があったり、など
社会で生きていく上でせざるおえない場面も出てくるからです。
そのときに内側でしてしまっていることの代表例はこのようなものがあります。
見ないフリをする
心のざわつきを見ないフリ、感じないように心に蓋をしてしまうことです。
- 忙しくて内面と向き合う時間がとれない
- 本心に向き合うのが怖い
- 本心を知ったら今の自分が崩れてしまう気がする など
理由はさまざまですが、本心が心の奥底に埋まると掘り起こすにも時間がかかります。
「ポジティブになるべき」ととらえてネガティブを無理矢理ポジティブにしようとすることもここに入ります。
これをエセポジティブといいます。
⇒偽りは不幸の始まり?!エセポジティブを手放して本来の自分で軽やかに生きよう!
ジャッジしてしまう
ジャッジとは物事を「良い」「悪い」を分類することです。
当然、自分が「悪い」の側にはなりたくないですよね。
「そうあるべきでない」と思うことを自分がやってしまうと苦しみが生まれます。
「ネガティブになるべきではない」と思っていたら、ネガティブになったときに自分が「悪い」の側になるので嫌な気持ちなのです。
大事なのは「ネガティブになっているなぁ」と事実を受け止めること。
⇒ジャッジするってどういうこと?ジャッジしない自分になるにはどうする?スピリチュアルとのかかわりは?
心の声が分かったとしても、「悪い」に分類しているものがあれば見たくないので気持ちを生き埋めにしてしまいます。
人の目を気にしてしまう
- 人目が気になる
- 嫌われるかどうかを過度に恐れる
- 意見を言ってどう思われるかが怖い
- 人の期待に応えないといけない、と思っている など
自己評価が低く自分の選択に不安があるからこそ、人から流されやすかったり、自分の意見や感情には価値がない、と押し込めてしまう場合もあります。
自分の心の声を聞く方法は?
モヤモヤ・ざわざわをキャッチする
少しの心のモヤモヤやざわざわをキャッチしていきましょう。
モヤモヤ・ざわざわには心の声が隠されています。
以下の記事でも具体的な方法を解説しています。
繰り返し行うことでどんどんキャッチできるようになってきますよ。
湧いてきた感情・感覚を見逃さない
感情・感覚は今後の幸せな人生の指針。
モヤモヤざわざわの以外の感情・感覚も見逃さないようにすると自分をより理解することができます。
- 好き
- 心地よい
- 嬉しい
- 悲しい
- 嫌な感情
- 嫉妬
- 何に興味があるのか
- ワクワクすること など
ポジティブな感情はあなたが幸せに生きられるヒント、
ネガティブな感情は「なぜ?」を深めるとあなたの人生に気付きを与える宝になります。
自分を知る事で自分を活かすことができます。
あなたの人生の主役はあなただけ。
ぼんやりする時間をとる
やるべきことに追われていると心の声がかき消されてしまいます。
コーヒータイムなどゆっくりとできる時間を自分に与えてあげましょう。
ノートなどで今自分が何を思っていることを吐き出すことなどもおすすめ。
自分の心をしっかり見てあげることを内観といいます。
⇒内観とは?どんなやり方がある?1人で気軽にやる方法も解説!
思考も心の声もとにかく全部書てもいいし、自分の感覚を味わい尽くすような感じでも〇
”世間の普通”がなかったらどうしたいか?を考える
意外と世間の普通に染まっていることって多いんですよね。
たとえば、こんなこと。
- 年収はこのくらいないと
- 安定している会社に勤めていたほうがいいだろう
- 年齢的にもうこれはできないだろう
- 人から変に思われたらいけない
- 嫌われるんじゃないか
- 誰にも迷惑をかけてはいけない
- 役に立たないと価値がない
- 人にたよらず全部ひとりでやらないといけない
- 結婚は〇歳までに
何でもOKで、何をやっても誰も嫌な気持ちにならないとしたら、何がやりたいですか?
ネガティブで本心をかき消さない
不安や怖さで本心をかき消してしまうこともあります。
本当にやりたいことがあっても、不安や怖さがあると一歩踏み出すエネルギーまで打ち消してしまうんですよね。
人の目を気にしない
人の目を気にしないとしたらどんなことをしたいでしょうか?
以下のことも自分に問いかけてみましょう。
- 他人からどう思われるのが怖い?
- 人から何にも思われなかったら何をしたい?
- 誰も悲しまないなら何をしたい? など
正解っぽいことを考えない
人生に正解はほとんどありません。
自分に嘘をつくことはしんどいですが、
それで辛い経験をしても人生の物語の1つとしてそれもそれで良いのです。
シンデレラにも辛い時期はあります。
ただ、できることなら辛い期間は短いほうがいいですよね?
そのためには「正解がないなら自分はどうしたいか?」を考えてみましょう。
心の声に「あえて」従わない場面もある
社会で生きていれば「心の声」に従えない場合もあります。
しかし、「心の声」を認識[しているか/そうでないか]によって大きく違いがあります。
心の声を認識できていれば、あとから我慢した自分をケアしてあげることもできますし、
「認識してあげた」ということだけでモヤモヤ感が少なくなることもあります。
「分かってもらえた」という安心感は他人だけでなく、自分自身に対してもありますよ。
自分で自分に共感してあげるのも〇
認識できていなければ、心に蓋をすることと同じ結果になりますので、どんどん本心が分からなくなります。
頭の声は使い方が大事
頭(思考)の声も悪いわけではありません。
むしろ使い方次第であなたの味方になってくれます。
生き辛いと思ってしまうのは頭の声を中心にして心の声を従わせようとするからです。
感情や感覚があるのが人間として当然なのに、それを押し込めているためしんどくなります。
理想的な頭の声の使い方は、心の声を中心にしてそれを達成するために頭(思考)を使う方法です。
たとえば「これやってみたい!」と思う心の声を叶えるために、こんなふうに頭(思考)を働かせます。
- どうしたらできるのか
- どんな情報を集めたらよいか
- どんなリスクがあるのか
- 自分はそれを許容できるのか
- それは本当にリスクなのか
- やらないリスクはないのか
- どうすればリスクを小さくできるのか
- 小さく始めることはできないか など
順番によって内容がずいぶん変わると思いませんか?
世の中には不安をあおったり、「こうすべき」「普通はそんなのできないよ」という固定概念が多くあります。
そのため、思考を先に使ってしまうとしんどくて苦しいんです。
(最初は心の声だったのに最終的に思考の声が中心になるのはよくあるパターンなので注意!)
似た言葉に「魂の声」と「エゴの声」の分類もあります。
表現はちがうものの、心の声=魂の声、エゴの声=頭の声ととらえてOKです。
⇒魂の声とエゴの声ってなに?自分の魂の声を聞くにはどうしたらいい?
あなたもぜひ自分の心の声を聞いてみてくださいね♪
このブログでは自分と向き合う「内観」について発信しています。
良かったら他の記事も見てみてくださいね♪
⇒内観とは?どんなやり方がある?1人で気軽にやる方法も解説!
それでは今回は以上とします!