在り方(あり方)とは
辞書での意味はこうなっています。
在り方(ありかた)とは?
- ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。物事の、正しい存在のしかた。
- 現にある、存在のしかた。ありさま。ありがたち。
人としてどう在りたいか、どんな人間で在りたいか、どんな心の状態で在りたいか、などの存在の仕方がポイントです。
- 誠実で在りたい
- 穏やかで在りたい
- 思いやりの心を持っていたい
- 何ごとも楽しめる自分で在りたい
- 他人も自分も大事にできる人間で在りたい
- そのままの自分を好きになれる自分で在りたい など
姿勢、信念、価値観、人間性、生き方、自分自身や他者との関係などにも反映されます。
自分の在り方を考えることで、より充実した人生を送ることができます。
在り方がぶれていると人生の軸もぶれやすい
人生トータルとして「こうありたい」という指針が決まっていないと人生の軸もぶれやすいです。
- 判断軸が分からなくなる
- 精神的に不安定さを感じる
- 決めたことを頑張りきれない
- 物事を続けられない
- 人間関係などでうまくいかない など
在り方を見直したり漠然とした在り方を言語化することが大切です。
やり方より在り方が大切な理由3つ
やり方の辞書での意味はこうなっています。
やり方とは?
物事を行う方法。物事をする手段。
具体的な行動や方法、手順、手段のことを指します。
やり方より在り方が大事な理由は以下3つです。
在り方が大切な理由①ゴールや指針となるから
在り方は人生や生き方のゴールになります。
「どうなりたいのか」というゴールが決まっていないと、どこに進んだらいいか分からずモチベーションが下がりやすいのです。
自分のゴールとは違う方に進んでいる場合なども気持ちが途切れてしまう一因です。
長期的に頑張るときにはとくに必要な要素になってきます。
在り方が大切な理由②人間関係や仕事に影響するから
在り方は人間関係に影響します。
人と関わらない仕事は少ないので、仕事にも影響すると言っても良いでしょう。
声のトーンや表情、印象・雰囲気からどうしても信用できない人、下心が透けて見える人 っていますよね。
営業マンでも「ただ売れればいいと思っているんだろうな」という人や「なんか感じが良くて信頼できそう」という人もいます。
同じ行動・営業トークをとっていても違いが生まれるのは在り方の違いです。
どうせ買うなら後者の信頼できる人から買いたいと思う人が多いので、結果にも影響してきます。
ノウハウやスキルを取得しても結果にならない人は在り方を見直すと良いかもしれません。
在り方が大切な理由③長期的には停滞しやすいから
なにかで成果を出すには長期目線での成長が必要なことがほとんどですよね。
在り方が大切な理由①でも触れたように、在り方のゴールがなかったり、在り方にそぐわない行動は長期的なモチベーションが続きにくいです。
- モチベーションが下がってしまう
- うまくいかない日に頑張れない
- 最後まで頑張りきれない など
また、目先の利益やテクニック的なやり方にこだわってしまっても、短期的には良くても長期的にはツケが回ってくることも。
やり方が大事な場面
仕事や手順がある物事、何かやり始めた初期、仕事の効率アップをしたい場合はやり方が重要です。
やり方が分かっていなければ先にすすまないものは、やり方の優先度が高くなります。
ただし、正しいやり方・効率的なやり方が習得できるようになってきたら、在り方のウエイトが大きくなってきます。
やり方・在り方ともにタイミングやバランスを考えたいですね。
目標達成のプロセスは【Be⇒Do⇒Have】
目標達成のプロセスは【Be⇒Do⇒Have】と言われています。
ポイント
- Be:在り方
- Do:やり方
- Have:結果
やり方を習得する前に、まずは「志」や「誰のためにやるか」「なんのためにやるか」の在り方の部分を整えましょう。
私たちの多くはこの順番の逆、Have → Do → Beで生きています。
たとえばこんな感じ。
- Have:もっとお金があれば、もっと痩せて綺麗になれば
- Do:好きなものを買えて、おしゃれができて
- Be:幸せになれる、自分のことが好きになれる
多くの人がついつい思いがちなこれ↑は実現しにくい思考プロセスなんですね。
実現のプロセスとしてはこちら↓が叶いやすいです。
- Be:幸せな在り方でいれば、自分のことを好きになれば
- Do:それがエネルギーとなって行動できて
- Have:行動の積み重ねが夢を叶える
在り方を整えることでモチベーションが沸いたり、気持ちのエネルギーが出て行動的になれたりします。
これが在り方から整えるキモになり、やり方は後から考えます。
また、ゴール設定をすることで、脳にそれがインプットされて日常の中からそのゴールのためのヒントを拾ってきてくれます。
これを脳科学ではRAS機能といいます。
Haveでゴール設定すると、「現実的に叶っていない自分」にも目が向きやすく、理想のゴールを現状で打ち消してしまいやすいです。
その点、Beはいつでもなることができます。
心や潜在意識の在り方を変えるには?
メンタルブロックを見つける
メンタルブロックも在り方に影響することもあります。
メンタルブロックとは心理的な壁のことです。
「こんな自分で在りたい」と思っていても「やっぱり無理なんじゃないか」というようなメンタルブロックがあると、なりたい在り方を邪魔してしまいます。
⇒メンタルブロックとは?潜在意識のメンタルブロックを外すには?
メンタルブロックはこんなところで顔を出しているかもしれません。
- 繰り返している失敗
- いつも同じような場所でつまづくこと
- 挑戦していけどできない、と思っていること など
自分にどんなことに心理的な壁を感じているのかを深堀りしてみましょう。
「壁に感じているか?」の理由は、自分が勝手に恐れている場合が多いです。
人間はメンタルブロックに囚われやすいので、あらためて事実と解釈を分けてみるのもおすすめです。
⇒【意外とできていない人多し】「事実」と「解釈」を分けることは人生の明暗も分ける
「言われてみればそうだよな」と思うことでも、改めて自分と向き合う時間を設けてみないと気づきにくいこともあります。
どう在りたいのか具体的に言葉にする
どう在りたいのかを具体的に言葉にしてみましょう。
漠然としたイメージはあったとしても、言葉にできないこともあるかもしれません。
在り方は人生や生き方のゴールになるものなので、目的地が漠然としていては人生の迷子になりやすいのです。
自分が納得できる具体的な言葉にすることで目的地を明確化することができます。
「金銭的・社会的に豊かになりたい」という物質的な欲の奥にも
「安心したい」「心に余裕を持っていたい」などのなりたい在り方が隠れているかもしれません。
なりたい在り方になった自分はどう行動するのかを考える
なりたい在り方の自分はどのように行動していますか?
行動を考えて実際に自分もそのように行動してみましょう。
在り方はいつでもそうなることができます。
そんな自分に少しずつ慣れていくことで、なりたい在り方に近づくことができます。
どうしたいか?は書き出すのもおすすめ
「どう在りたいか?」書き出していくのもおすすめです。
どう在りたいかは頭の中で思い浮かんでも、日常生活の中でその考えは消えてしまうことがほとんど。
書いておくことで記憶にも残りやすいですし、
可視化して客観視することで自分の在り方への考えも深められるのでおすすめです。
なりたい自分を叶えるには自分自身と向き合うことは必要不可欠です。
他にも自分と向き合う”内観”が気になる方は以下の記事で解説しているのでチェックしてみてくださいね♪
⇒内観とは?どんなやり方がある?1人で気軽にやる方法も解説!
それでは今回は以上とします!