自愛とは自分を愛したり、許したりするなどして自分を大切に扱うことです。
自愛は積み重ねていくことで効果を発揮します。
今回は自愛について解説していきます。
自愛の効果
自愛の効果は多岐にわたります。
自愛の効果
- 自己肯定感が高まる
- そのままの自分を愛せる
- ネガティブ思考が抑えられる
- 自分が満たされ他人にも寛容になれる
- 不満や悪口が少なくなる
- 許せることが増えてストレスが減る
- 嫌なことやネガティブなことにも目がいかなくなる
- 良い引き寄せが起こりやすくなる
- 願望や目標を達成しやすくなる
- メンタルブロックがはずれる
- 人間関係も良くなる
- 他人からも丁寧に扱われるようになる など
自己肯定感やセルフイメージが変わり、日常の振る舞いが変わるので現実的な成果にもつながっていきます。
自愛の潜在意識・引き寄せのメカニズムとは?
日常の忙しさでついつい自分を後回しに雑に扱ってしまいがちです。
そうすると潜在意識にも「私は雑に扱われる存在だ」という刷り込みをしてしまうと自然とそうなるように自分がふるまってしまうのです。
そもそも人間はネガティブに偏りやすい生き物です。
「あれがダメだった」「自分のここがダメだ」など過去の成功体験よりも失敗体験の方が思い出せる人も多いのではないでしょうか?
そのため、なにも対策しないと自己肯定感やセルフイメージは下がりやすいのです。
自分自身に対して持っているイメージ(セルフイメージ)も潜在意識のものです。
自愛によって潜在意識にある自己肯定感やセルフイメージを変えることができます。
潜在意識とは?
潜在意識とは、普段認識していない意識(無意識)のこと。
普段認識できている意識は顕在意識といいます。
人間は潜在意識の設定どおり行動をとってしまいます。
現実は潜在意識の通りになっていくのです。
例)「自分にはできない」と思えば、行動をしなくなり、そのとおりの現実になる。
自愛の方法
自愛は自分を大切に扱うことです。
「自分を愛する」とか「自分が一番価値があると思う」などとも言われることもあります。
人に対してなら大切に扱えるけど、自分に対しては”大切に扱う”ができない人が多いのです。
たとえばこんなこと。
自分を大切に扱えていない例
友達の失敗は「大したことないよ!大丈夫だよ!」と励ましてあげられるけど自分にはできない
同僚のミスは許してあげられるのに、自分のミスは引きづって落ち込んでしまう
来客には新品の食器を出してあげられるけど、自分のは欠けた食器をつかっている
など
ドキッとする人もいるのではないでしょうか?
(かくゆう筆者もこのタイプです。)
どんなことをする?
どんなことをすれば「大切に扱われていると感じるか」は人それぞれ。
「コレ!」と断言しにくいところがあります。
例として挙げるなら、このようなことを意識してやっていきます。
- 自分は世界一価値があると信じる
- 自分を大切に扱う
- どんな自分も肯定する
- 自分に自分で「大好き」と言ってあげる
- 自分がどんなことを考えても無条件で愛してあげる
- 自分がどんな行動をしても無条件で愛してあげる
- 自分の心地いいこと、やりたいことをする
- 心からときめく欲しい物を買う
- 嫌な友達や同僚とは距離を置く
- 他人の目や評価を気にしない
- 自分の好きな髪型、おしゃれをする
- 疲れたらしっかり休む
- 休息・リラックスの時間を大切にする
- 自分に食べたいものを食べさせてあげる
- 自分の願いをできるだけ叶えてあげる
- 普段の生活を丁寧にしてみる
- ちょっと良いタオルにしてみる
- ちょっと良い調味料を試してみる など
自分を大切に扱う
「大切に扱う基準ってなんだろう?」と思われた方はぜひ自分にこのような質問をしてみてください。
- もし自分が世界一大切な人だったら?
- もし自分が世界一愛している人だったら?
- もし自分が世界一尊敬できる師のような存在だったら?
出来る範囲でそのような対応を自分に対してやってみましょう。
ストレスから離れる
人間関係や日常の小さなストレスなどから離れて、自分にストレスをかけないようにすることも大切です。
たとえば、「冬場の洗い物は手が荒れてストレスだな」と思えば手袋をつけるとか、ハンドクリームをつけてあげるなど些細なストレスもそうです。
我慢癖のある人は自分の感じている我慢するのがあたりまえになっています。
感じているストレスすら分からなくなってしまいやすいので注意深く自分の心を観察することが必要です。
かける言葉を変える
人は1日に4‐6万回心の中でのつぶやきをしているとされています。
「おなかすいた」「トイレ行きたい」なども心のつぶやきの1つ。
そうした心のつぶやきをセルフトークと言い、自分へかける言葉によっては自分をいじめている場合があります。
⇒セルフトークとは?ポジティブなセルフトークへの変え方は?指示的セルフトークを使いこなしてなりたい自分になる!
「自分はダメだ」と自己否定したり、「こんなのは頑張ったうちに入らない」と鞭を打つことも自己肯定感やセルフイメージが下がりやすいのです。
ときには踏ん張る場面も必要だとしても、その後にねぎらいの言葉を自分にかけて自分をケアしてあげることが大切です。
「頑張ったね」「よくやったよ、お疲れ様!」「すごいよね」と自分をねぎらってあげましょう。
「ここは強みだよね」「こういうことはできるよね」といいところを見てほめてあげるのも素敵です。
自分を許す
過去の自分の失敗や後悔なども許してあげましょう。
もし許せなったり、気になってしまったりしても、
「そんな自分でもいいよ」「そう思ってもいいよ」「許せないって思ってもいいよ」
と自分のすべてを「いいよ」と言って許してあげます。
自分になにか与えてあげる
できる範囲で自分に与えてあげることも自愛の一つです。
物だけでなくやってみたかった経験、休息の時間などでもOK
- 気になっていたコンビニのお菓子とか
- ティータイム・コーヒータイムなど
- やってみたかってことをやってみる
- いったことのないところに行ってみる
- リラックスする、
- 趣味に没頭
- 自分が心地よいと思うことや時間
我慢ばかりの方はやりたいことをやる、買いたいものを買う、に抵抗が出てきてしまいます。
ほんの少し範囲からでも構いません。
大きなお金を使わなくてもできることがたくさんあります。
自分の心が心地よくなることを試してみてください。
丁寧に生活してみる
普段の生活を丁寧にしてみましょう。
ここでは、手の込んだ料理や手間のかかる事はしなくていいのです。
自分がストレスなく心地よく感じられることをすればOK
- ちょっとだけ良いタオルに変えてみる
- いつもより丁寧に髪を乾かしてみる
- ちょっとだけ料理の盛り付けを丁寧にする
- やらなければならないこと以外は無理してやらない
- 食べたいものを食べる
良いと思ったことを積極的に取り入れてみましょう。
自分に無理させてしまってはせっかくの自愛から遠ざかってしまいます。
心地よいことをイメージする
- これが叶ったら嬉しいな
- こんな風にできたら幸せだな、心地よいな
などをイメージしてできるだけ心地いい空間に浸ります。
脳は想像と現実を区別できない、という特徴があります。
想像で悲しいことや辛いことを考えることは、実際に悲しいことや辛いことが起こっているのと同じ感覚になってしまうのです。
悲しいことや辛いことを何度も体験することになってしまい、自分がかわいそうです。
心地よい幸せなことをイメージして体験させてあげましょう。
自分に「大好き」「愛してる」を言ってあげる
さきほどの”かける言葉を変える”の部分とも通づる部分ですが、非常に大事なので項目に加えてみました。
自分に「大好き」「愛してるよ」などの愛の言葉をかけてあげます。
自分のことが嫌いな人はどことなく違和感を感じてしまったりもします。
その場合はまずはねぎらいの言葉から。
「自分が嫌い」から「大好き」になるのはハードルが高いです。
”嫌いな自分と一緒に過ごしてきた”というその時間すら頑張ってきた証拠なんですよ。
好きの反対は無関心です。
嫌いなのは「本当はこうありたい」から外れていると感じて失望しているからではないですか?
本当は”期待”という愛をかけていたんですよね。
「本当はこうありたい」もそうあれば自分がもっと幸せになれると思ったからのはず。
裏を返せば「自分に幸せになってほしい」という自分に対する愛そのものなのです。
失望ではなく、愛・ねぎらう事にフォーカスを変えていきます。
自愛の注意点
すぐに変化を求めない
自愛も習慣のようにやっていくことが大事なので1回やっただけでは変わらないことがほとんどです。
変化を求めすぎると「本当に意味があるのだろうか?」と疑心暗鬼になってしまいます。
筆者も
「こんなことをやっている自分がばかばかしいな」
「自愛した時間やお金がムダじゃないか」と萎えていました。
(とはいえ、千円とかのかわいい金額でしたが結果を求めすぎてしまっていました)
このように1つの自愛に対して複数の自己否定・自己嫌悪を重ねていたので、そりゃ変わりませんよね。
今思えば自分で自愛の力を打ち消していたんだなぁ、と。
無理しない
まずは小さいところから。
自愛と思って散財したりしないようにしましょう。
自分にお金を使ってあげるのも慣れていないと試行錯誤してしまうかもしれません。
最初は自分に合う適度な”自愛”が見つからず、空回りすることもあります。
今まで自愛をやっていなかったんですから上手にできなくてもあたりまえです。
また、無理矢理にポジティブな言葉を自分に言うのも逆にしんどいのです。
無理矢理にする偽のポジティブをエセポジティブといいます。
⇒偽りは不幸の始まり?!エセポジティブを手放して本来の自分で軽やかに生きよう!
他人は変えられないと心得る
自愛をしたくても、他人からの言葉や態度でそうできないときもありますよね。
あの人が動いてくれないから、私がしんどい思いばかりしている、
あの人がこう言ったから、と感じることもあります。
ただ、他人は変えられないので、「自分はどうしていくか?どうしたいのか?」を考えてみましょう。
他人に何かを求めているときは、それは自分が自分に求めていることだったりもします。
(「投影」という心理的働き)
ワガママとは違うの?
自己犠牲があたりまえな人は他人も自分も”どちらも大切にする選択肢”を除外しがちです。
なので、自己犠牲以外の選択肢を”ワガママ”と感じやすい傾向にあります。
自分を大切にしたからといって、他人に迷惑をかけることとイコールではありません。
コミュニケーションをとって相手に一言伝えるだけで解決することも多くあります。
たとえば、上司に仕事を頼まれたときでも、
「今は難しいので後でも大丈夫ですか?」
「今手が離せないので他の人にお願いしてもらえると助かります」という話をすればいいわけです。
また、人間関係で自己犠牲で仲良くしている人とは離れる方がお互いのためです。
相手にも嫌々仲良くしている、というのは案外バレています。
自愛で人生をもっと幸せに
自愛を進めていくと今までの自分がいかに自己犠牲的で自己破滅的な選択をしていたかが見えてくるようになります。
自分は大切な存在なのだと腑に落ちていくと、さらに自愛できる範囲も多くなります。
潜在意識にも「自分は大切な存在だ」とインプットされるので、自分が大切にされる現実がやってきます。
あなたもぜひ自愛で幸せな引き寄せをやってみてください。
それでは今回は以上とします!