「ポジティブになりたい!」
「ポジティブな人は人生うまくいっている気がする」
そんな風に思ってポジティブな考え方にシフトしてみたいと思うこともありますよね。
しかし、いきなりポジティブになろうとするにも注意点があります。
それが偽りのポジティブ、通称エセポジティブです。
私自身、ポジティブに憧れてポジティブ思考をマネしても、全然うまくいかず、逆にしんどくなったりもしていました。
アファメーションなどで無理にポジティブにしようとしても全然だめでした笑
今思えば偽りのポジティブ(通称エセポジティブ)だったな、と思います。
そんな私でもポジティブにシフトできるようになってきたので、今回はエセポジティブことや対処法などを解説していきます。
エセポジティブとは
「エセ(似非)ポジティブ」とは、本当は思っていないのに無理矢理にポジティブになろうとすること。
実際に感じているネガティブな感情を受け入れず押し殺した状態です。
無理矢理にポジティブになろうと感情を上書きしようとしたり、言い聞かせている状態とも言えます。
エセポジティブをしてしまいやすいタイミング
本当の心を見ずにエセポジティブをしてしまいやすいタイミングはこんなタイミングがあります。
- 目の前の利益や成果を求めてしまうとき
- 願望実現に対して執着心があるとき
- 引き寄せの法則的に実現するためにはポジティブでいなければ、と思ってしまう
- ネガティブはダメ、と自分に制限しすぎている
- ポジティブな人間になりたい、と強く感じている
執着心があったり、どうしてもこれを叶えたい、という執着のような強い気持ちがあると、自分の感情を無視してしまいやすいです。
「本当はモヤモヤするな」という小さな心のネガティブな感覚を見逃さないことが重要です。
エセポジティブの弊害
自己肯定感が下がるから
エセポジティブはネガティブな自分を否定している状態だからです。
ネガティブもポジティブもどちらも自分です。
にもかかわらず、片方はいいけど、片方はダメ、とネガティブな自分を自己否定しています。
自己否定したままでは自己肯定感は上がりません。
一時的に上がったとしても、またすぐに下がる出来事が出てきてしまうのです。
ネガティブな感情を「ダメだ」「いけないもの」としてエセポジティブするほど、自己肯定感・自信を失います。
自己肯定感をあげるためにはまずは「自己受容」することが重要です。
今の自分の状態を受け止める「自分ってこうなんだなぁ」「こう思っているんだなぁ」とすることが重要です。
ネガティブを引き寄せるから
ネガティブを引き寄せやすくなってしまいます。
- ”思考は現実化する”
- ”感じたものが返ってくる”
などのことを聞いたことある方もいるのではないでしょうか?
スピリチュアルの観点だけでなく、脳の潜在意識としてもネガティブを引き寄せてしまいます。
潜在意識で感じている感情を再度感じるように”無意識の行動”をしてしまうからです。
エセポジティブはネガティブをうまく処理できていません。
本当の心の中はネガティブなのです。
いくらポジティブになろうとしても心の奥底ではそれが「偽物」だということを知っています。
ポジティブで塗りつぶそうとしても無理があるのです。
そのままにしているとネガティブな感情が膿んでしまって、大きな問題になることが多いのです。
- 自分に嘘をつくストレスで精神的にも体力的にもエネルギーが奪われる
- 行動力が落ちて挑戦できない
- 人間関係にもトラブルが起きやすい
- 仕事・恋愛などがうまくいかない
- 自身を失い元気がなくなる
- 願望が叶わなくなる など
エセポジティブの些細なストレスは我慢できてしまうので一見たいしたことないように思いがちです。
しかし、トータルで見ると人生の歩みを止めてしまうものになります。
エセポジティブを抜け出すには?
エセポジティブを抜け出すには、心の奥底のモヤモヤ感に気が付くことです。
エセポジティブをしている人は、「ポジティブが良いもので、ネガティブはダメ」という感覚になっているため、
心で感じているネガティブに気が付くのもショックだったりします。
「ネガティブはいけないこと」と思っているので、「いけないことをしている」というショックがあるのです。
人間ですから、ネガティブがないなんてありえません。
そんな人は、親・周り・社会からの「ポジティブが良い」というものを守ってきた真面目な人と言えます。
まずは
- 自分が偽りのポジティブでいないか
- 心の奥底にネガティブを感じていないか?
を心で感じてみることです。
エセポジティブに気付いた時の対処法
「偽っていただけで本当はネガティブを感じていた」ということに気がついたときの対処法をご紹介します。
気が付いただけでも前進していますので、うまくできなかったとしても落ち込む必要はありません。
まずはポジティブになることよりもネガティブに対処する心の膿だしが重要です。
ネガティブを受け止める
「自分はそんな風に思っていたんだね」「私はそう感じていたんだな」と自分のネガティブをそのまま受け止めます。
人間ですからポジティブだけはありえません。
「ネガティブを感じたらネガティブなことを引き寄せるのでは?」と疑問に思うかもしれませんが心配はありません。
まずは心の膿だしが先だからです。
膿を出さないままの方がネガティブを引き寄せてしまいます。
ネガティブに共感する
「こんなときは○○って思っちゃうよね」「そりゃそう感じるよね」と自分のネガティブに共感してあげます。
ここも自己受容のひとつ。
自分のことが嫌いな人は自分たいする共感も圧倒的に足りていません。
足りないまま「これではダメだ」と自分を罰しているので、いちいち罰してくる人(つまり自分)を好きになれないのです。
そして「自分はダメだ」という自己暗示のはまってしまいます。
認めて許す
「〇〇って思ってもいいよ」「人間だし○○って思うこともあるよね」とネガティブを感じた自分を認めて許してあげましょう。
どうしても認められない・許せない場合もこんな風にとことん「いいよ」と自分に言ってあげます。
「どうしても認められないって思ってもいいよ。そういうときもあるよね。」
「どうしても許せないって思ってもいいよ。そういうときもあるよ。」
頑張った自分を褒める
ネガティブを感じているということは、裏を返せば「頑張った自分」がいるということです。
ネガティブに耐えたり、その状況を切り抜けた自分をねぎらってあげます。
「〇〇って思うくらい頑張ってきたんだね」「〇〇と感じるくらい辛いことに耐えてきてえらいよね」など。
ネガティブを感じきる
感情は感じきると終わると言われていて、1つの感情を90秒は感じきるのがおすすめです。
⇒感情を感じきると手放せる!方法や注意点も解説!やってて苦しいときは要注意!
100個くらいあるものをまとめて感じようとしてもNG。
消化不良を起こしてしまってうまく対処できません。
面倒でも1個ずつ感じきってあげましょう。
一つの出来事であってもたくさんの種類の”悲しい”があることも。
心の膿だしが終わったらやっと未来を考える
上記の心の膿だしが終わったら、やっと未来を考え始めても良いでしょう。
ここでも無理にポジティブにならなくてもいいのです。
ネガティブでもポジティブでもないフラットな状態でいられれば良いです。
その状態で「これからどうしたい?」「どうありたい?」と自分に問いかけます。
フラットな状態でも願望実現はできます。
過度にポジティブに偏ると、人生はバランスをとろうとネガティブになる揺り戻しも起こりやすいので注意です。
ポジティブ・願望実現を目指す裏にはもっと別の望みもあるかもしれません。
- 「もっと自分を好きになりたい」
- 「もっとリラックスして安心できる自分でいたい」
- 「もっとこのままでいい、と自分を認められる自分でいたい」
- 「もっと人から許されて愛される自分になりたい」 など
こっちが本当の望みです。
ポジティブになったり願望実現しないと叶えられない、
ポジティブになったり願望実現なったら叶えられる、
と思っているかもしれませんが本当は逆です。
本当の望みが満たされると、自己肯定感や潜在意識のセルフイメージが上がって、願望が自然とたぐりよせられていきます。
⇒潜在意識を書き換えるやり方や注意点は?潜在意識を変えるアイデアも♪思い込みを書き換えよう♪
その上でポジティブな考え方にワクワクすればそれを採用する
ネガティブを受け止め、その上で「ポジティブな考え方が素敵だから、自分も採用したい」と思えばそうすればOK
採用したくもないのに無理矢理に採用はできないものです。
ネガティブの癒しがすすめば少しずつポジティブな考え方を採用できてくることも多いです。
いきなり順番をとばしてしまうと後でしんどい・苦しくなってしまいます。
(苦しくなったらまた立ち返ってくださいね)
自分の心を感じながらこれからのことを選んでいただければと思います。
それでは今回は以上とします!