内観の知識

【意外とできていない人多し】「事実」と「解釈」を分けることは人生の明暗も分ける

「事実」と「解釈」を分けるのは、簡単そうにみえて実は難しいものです。

(5分のランニングは動作としては簡単だけど毎日続けるのは難しい、みたいなカテゴリの難しさです)

 

「事実」と「解釈」がごちゃごちゃに混ざるだけで問題や悩みの原因にもなります。

 

偉そうに「これはこうだろ!」と言っている人が意外とできていないのは良くあること。

声がでかいだけに周りも混乱してしまいやすいんですよね。

 

そんな人たちに惑わされないためにも、

自分自身も混同して人生の迷路にハマらないためにも、

この記事をお役立ていただければ嬉しいです。

 

「事実」と「解釈」の違いとは

「事実」とは

「事実」とは、実際に起こった事柄、現実に存在する事柄のこと。

誰が見てもかわらない客観的なものです。

  • 数値などであらわされるもの
  • YESかNO、〇か×で答えられるもの

などもここに入ります。

 

「解釈」とは

「解釈」とは物事や言動についての個人の考え・概念・理解のこと。

主観的で「人それぞれ」のことです。

抽象的で「こう思う」の部分。感情論などもここに入ります。

 

人生がうまくいかない理由の1つ

「事実」と「解釈」を分けることができていないとビジネスシーンはモチロン、

人生のあらゆる場面で問題が発生します。

 

「解釈」をもとに物事を進めてしまうと問題が生じやすいのです。

「解釈」をもとにすると問題が生じやすい理由

  • あいまいな定義なものは受け取りかたも人それぞれだから
  • 解釈をもとにした議論は現実の実態とはかけ離れたものになりやすいから
  • 間違った認識のもとで進めることになりやすいから
  • 誤認識のまま進めれば成果につながず、トラブルも起こりやすいから
  • 達成基準もあいまいなので、成果判断や今後の計画が難しいから

 

「事実」と「解釈」にズレがあると自分の夢や目標へも遠のいてしまいます。

しかも、自分が遠のいている理由も認識できていないので、

「頑張っているのになぜかうまくいかない」という悩みに陥りやすいのです。

 

【ビジネス例】

・たくさん営業に行っているから、今期は営業成績で上位を狙えそうだ

⇒実際は同僚よりも営業数は少ないので、上位の可能性は低い

 

【ダイエット例】

・別にたいして食事を食べていないのに体重が増えている、、

⇒実際は食事を抜いて間食を食べていて、1日の消費カロリーよりオーバーしている

 

【その他人生での例】

・仕事で忙しいから今後の人生のことを考えられない

⇒実際は寝る前の30分くらいなら時間を空けて人生設計を考えれられる

 

こういった差の積み重ねが人生がうまく行かない原因の一つになります。

 

「解釈」を「事実」ととらえている人も多い

「解釈」を「事実」ととらえて、物事を進めると問題が起きやすいというのは先ほども説明した通りです。

とくに他人との人間関係の中でこれをやると摩擦やトラブルが生じます。

 

真の問題点にも気付けないため、こんなことが起きやすいです。

  • 違う方向の努力ばかりしてしまう
  • 「頑張っているのに成果がでない」という感覚になってしまう
  • 人生の行き詰まり感
  • 八方ふさがり感がある
  • 分かってもらえない
  • 他人との建設的な議論ができない
  • 感情的なやりとりで終わってしまう

 

「解釈」を「事実」ととらえてしまいやすい例

ここでよくある「解釈」を少しだけご紹介します。

  • 「安定」が良い
  • 正社員が良いもの
  • お金があれば幸せになれる
  • 収入があればモテる
  • 容姿が良くないと恋愛は難しい
  • 自分はダメな人間だ などなど

「成功する人はひとにぎり」なども「解釈」です。

 

「事実」は、成功を〇〇と定義した場合のデータ上の達成率は△%、という風なものになります。

そもそも成功の定義はあいまいなので、まずは定義を明らかにします。

 

もっと言えば、「犯罪は悪いこと」すら解釈です。

(筆者もこの感覚はありますが、、)

 

”良し悪し”というものは人それぞれの「解釈」になります。

「事実」は法律を犯したら、法律に基づいた罰則がある、です。

 

「事実」と「解釈」が混同する原因

「事実」と「解釈」が混ざる原因は以下のようなものがあります。

  • 思い込み・固定概念が強い
  • 言葉の定義があいまいなまま話をしている
  • 自分の正しさを証明したい、というエゴがある など

 

物事を柔軟に受け入れられない人の根底には、

「これを受け入れたら今までの自分が否定された気持ちになる」というものが多いものです。

自己防衛的に”自分の正しさを証明”しないといけないのでしょう。

 

そんな人は「事実」と「解釈」を分けてしまうと自分の立場が危うくなって困るんですよね。

(精神的に幼い、弱い、不安定な場合とも言えるでしょう)

 

感情論が全く必要のないシーンでもこのようなことがあるので、人間関係のトラブルが起きやすいのです。

 

書き出して「事実」と「解釈」を分けるのも思考の整理に効果的

紙などに書き出して「事実」と「解釈」を分けるのも効果的です。

 

自分の頭の中で考えてると「主観的」な部分、つまり「解釈」が混ざりやすいです。

一度書いたものを見る、という動作が客観的視点を高めてくれます。

 

紙でもスマホのメモ機能にでも書いてみると思考の整理ができておすすめですよ。

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