ブレインダンプとは、
Brain(脳)とDump(積み下ろし)
を合わせた言葉です。
頭の中(と心の中)にあるものをすべて紙に書きだしていく発想法の1つです。
ブレインダンプを取り入れることで、人生をすっきり軽やかに生きられるきっかけになります。
それではブレインダンプについて解説します。
ブレインダンプのやり方
ブレインダンプのやり方は、
「頭(と心)にあるものをとにかく紙に書きだす」
ことです。
自分の考えていることをぜーんぶ書いてしまいます。
- 意識
- 考え事
- 悩み事
- 感情 など
気になっている物事をすべて紙に書いて、思考を外に追い出すのが基本です。
これさえできていれば、どんなにぐちゃぐちゃに書いても〇
可視化することで冷静さを取り戻し、感情を吐き出してスッキリすることで、
解決への糸口がみつかったり、悩みが軽くなったりします。
必要なものは紙とペンのみ。
人の脳は空白を埋めたがるようにできているので、A4などの大きめの紙やノートなどがおすすめです。
書く事が思いつかない人のためのテーマの例
ブレインダンプをやってみたいけど、書く事が思いつかない人のためにいくつか例をご用意しました。
- TO DOリスト
- 直近予定
- 悩み事・心のもやもや
- 将来の夢・なりたい姿
- いつかやってみたいこと
- 欲しいもの
- 好きなもの・やりたいこと
自分の心や感情に蓋をしてきてしまった人にとっては、
だけど、もやもやしたり苦しい感じがする、
という状態がおこりやすいです。
少しずつ自分の心に気付いていくと心の言語化もレベルアップできます。
テーマがなくても頭と心にあるのもを紙に吐き出せられればOKなので、テーマにはこだわりすぎずに♪
難しく考えずに直感で書いていきます。
ブレインダンプの効果
ブレインダンプはいろいろな効果があります。
単純に”メモすることでタスクを忘れない”ことで仕事や生活の効率UPすることや、
思い込みや潜在意識を変えることで人生をより良くする効果などがあります。
- 悩み事が少なくなる
- 悩みを解決できる
- 頭がスッキリする
- タスクの忘れがなくなる
- 仕事がはかどる
- 潜在意識(深層心理など)に触れられる
- 新しいアイディアが生まれる
- 自己肯定感をあげられる
- 思い通りの人生を生きられる など
なぜ効果があるのか
短期記憶できる事柄は5~9個までだから
人間が短期記憶で記憶できる事柄はたった7±2個だと言われています。
ここでいう短期記憶とは、数十秒から数十分の間の記憶のこと。
タスクをブレインダンプで書き出せば、新しく短期記憶する余白ができます。
(ちなみに長期記憶に移行させるには、「繰り返し」「関連付けて覚える」などがキーワードです。)
言語化することで客観的に見れるから
言語化し、その紙を見ることで客観性を取り入れやすいです。
他人の悩み相談は「こうすればいいのに」と答えが簡単に分かることってありますよね。
悩んでいる本人は悩みにとりつかれてしまって見えていないのです。
これは誰にでもおこります。
紙に吐き出すことで、客観性と冷静さを取り戻します。
落ち着いた気持ちで改めて考えることで物事が解決へと向かうでしょう。
「書く」ことで、モヤモヤを言語化・整理して心を落ち着ける効果があることも知られています。
マインドフルネスの効果があるから
無心で集中することでマインドフルネスの効果があります。
マインドフルネスとは、「今、ここ」に意識を向け続けることで脳や心を休めることができるものです。
以下のような効果が期待されます。
ポイント
- ストレスからの回復
- 仕事のパフォーマンス向上
- 感情調整力の向上
- 睡眠の質の向上
- 自己認識の変化 など
「書く」ことに集中すれば、他のことを考えないリラックス状態を作り出すことができます。
潜在意識へアプローチできるから
ブレインダンプは脳内のものをすべて吐き出すので、潜在意識での思考や感情にも目を向けることができます。
潜在意識とは普段は無意識で感じている部分です。
人間は潜在意識どおりの行動をとってしまうので、「思ったような人生を生きられない」という悩みが生まれます。
ブレインダンプで潜在意識に目を向ける方法は以下のようなパターンです。
- 瞑想のように自分を感じていくことで、潜在意識を感じられる
- 書き出した相反する感情・事柄から潜在意識と顕在意識の差を見つける
「勉強してテストでいい点とりたい」と顕在意識で思っていても、
潜在意識で「勉強して将来意味あるのかな」と思っていたら、
なんとなくできないなぁ
という状態になります。
これらの感情などをブレインダンプですべて書き出すことで、潜在意識に気付くきっかけを見つけることができます。
仕事や恋愛などでも応用可能です。
自己理解ができるから
ブレインダンプは自分の行動・感情パターンなどを深く理解できるようになります。
「自分はこんなとき〇〇という行動をしがち」
「こういうとき△△という気持ちになる」
などが分かっていれば、”自分自身の使い方”がよく分かるようになります。
例
- 私はこんなときモチベーションが上がる
- 私はこういうときは疲れてしんどくなる
モチベーションがあがることは続けたらいいし、しんどくなったら休んだり対策を練ればいいのです。
こう言われてみれば単純なことなのですが、
自分をうまく使えていないと「やっぱり私はダメなんだ」と自己否定で結論づけてしまいやすいです。
ブレインダンプで「自分の取り扱い説明書」を作るイメージですね。
今までうまくいかなかったのは、「自分の取り扱い説明書」とは反する行動をとっていたせいだと分かれば、自分自身を好きになれてセルフイメージもあがります。
達成可能なものはやってしまおう
吐き出せればブレインダンプはここまででOK!
ですが、もやもやの中にはすぐく達成可能なものもあったりもします。
そんなときはさっと行動してしまうのがおすすめです。
TO DOリストや目標に落とし込んだりするのも〇
小さい物事が絡まってモヤモヤになっていることもあるので、1つでも減らすと楽になることがあります。
疲れている⇒今日はさっさと休もう
仕事で分からない部分がある⇒誰かに確認しよう
あの道具が壊れて使いにくい⇒買い換えよう など
人間ってなまけたい生き物ですから、ほんとしょうもないところをめんどくさがってたりするんですよね。
筆者も「最近ブレインダンプめんどいなー」と思ってたら、
「ボールペンの調子が悪いからだ」と気づき、ボールペンを買い換えるだけで解決したこともあります。
あなたも人生にブレインダンプを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ほかにも自分自身と向き合う「内観」については以下にて解説しています。
⇒内観とは?どんなやり方がある?1人で気軽にやる方法も解説!
それでは今回は以上とします。